其之二百四十「道の途中」

ほかほか家族はほたるを家族と思っていたのですが、ほたるの方は遊庵の家を「強くなるまでのかりそめの居場所」と思っていたそうです。家族のほかほかっぷりの中にあっても

「だってオレは家族じゃないんだから」

とか思ってるほたる。
… 先々週の「都会人の孤独疑惑」が微妙に当たってしまってどうしよう(どうしようもないよ)。壁を作っていたのは周囲じゃなくてほたるの方ですが。そんなわけで、ほたるは壬生を出る時も何の躊躇もしなかったようです。ひどい子!!(←ほめ言葉)。

しかし壬生には家族になりきれてない家族がたくさんいますね。村正と時人とか。辰伶とほたるとか。辰伶と実父とか。辰伶と吹雪とか(←最後は家族なのか) (そしてほぼ総て辰伶がらみか) (今すごく辰伶がかわいそうな気分になりました)。

でも、吹雪もきっと家族になるべく努力をしたと思うんですよ。家族っぽく見えるように
辰伶の毛髪の量を増やすとかそういった方向で。
だから辰伶は、子供の頃はおだんごにしてまとめまくっていた髪を、大人になってからはただ束ねるだけにしたのですよ。サイドの髪などは努力が実ってかなりの広がりっぷりなわけですよ。しかし努力のみでは這い上がれない領域、それが大四老。

吹雪は辰伶が狂に敗北して戻った時、それを悟ったのです。
束ねた髪を下ろしても尚足りぬその毛量
不器用な吹雪はその残酷な事実を辰伶に伝えられず、悪を装って彼を突き放したというわけなのです。ここテストに出ます(←美術の) (印象派とかそこらへんの)。

さて、そんなほたるに「お前が黙って出て行った時の家族の落ち込みようがわかるか」みたいな説教をする庵曽新。針でパワーアップした庵曽新に、ほたるは全く歯が立ちません。
「正直、こんなお前は見たくなかったぜ」と庵曽新。ほたるに憧れていたんだそうです。最初は遊庵に追いつくべく大四老を目指していたのに、わざわざそれより下の五曜星を目指しちゃうくらいの憧れっぷりです。

何か東大に行ける実力があるのに、憧れのあの子が●●大だからオレも●●大、みたいな 微妙な痛々しさを感じま(身も蓋もない)。

庵曽新の肩と腕は、針の効力で岩っぽい物体になっています。
針でツボを突くことによってパワーアップするのだそうです。でもいくらツボをついてパワーが上がったとしても岩は鉱物です。いかに壬生一族のひみつのツボだろうと人体が鉱物になるとは思えないのです。そんなわけで恒例予想。

壬生一族の身体はもともと鉱物と同じ元素で構成されている。
そのため全般的に硬い。
すごくやわらかそうに見えるものも硬い。
吹雪の髪も硬い
ていうか針にして飛ばせる(どこの鬼太郎ですか)。
髪をちぎって飛ばすと一本一本が鉄の吹雪に化ける。
その残酷さたるや鉄の処女並み(拷問器具かい)。

次回は、庵曽新に針を刺されたケツが岩になって困るほたるの話だと思います。

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