そろそろ気になるおとしごろ。

D.Gray-man第6巻[削除] 感想

総評
まるまる一冊、アレンさまの言葉を借りるなら「痛くて辛い」「苦しくて悲しい」咎落ち編。

前巻の腹黒さはどこへやら、アレンさまがスーマンのために大奮闘です。
何せスーマンはかわいくていつも親切なリナリーのご友人ですもの。
神田の友人(名前省略)とは基本的人権からして違うんです(そんな根源的なところから違うの)。

アレンさまは思い込み激しいというか一旦決めたら梃子でも動かない所がありますから

ラビ(神田の友人)

と一度評価されてしまったら、後から「ラビ(リナリーの友人)」という新情報が入っても
そう簡単に()内が書き換わらないわけです(それただの根に持ちやすい人です)。
いやこれでも一回は書き換わってるんですけどね。
ラビ(初対面でモヤシ呼ばわりした人) → ラビ(神田の友人)

ああ悪化するのはとても簡単(悪化してるんだコレ)。

ちなみにスーマンの評価は
スーマン(リナリーの友人) → スーマン(生きたいと願うおとうさん)に。
に本編中で一度書き換わったものと思われます。それ以降は書き換わっていないので、
スーマン本人が諦めたような台詞を吐いてもアレンさまは諦めません。

もうたくさんだ!とか言われたって助けちゃいますよ
イヤよイヤよも好きのうちだぜ へっへっへとか言わんばかりの救助っぷりですよ(言ってません) (特に後半半分)。

アレンさまは世界が平和になったら熱血教師にでも転職すればいいと思います。
GTO並みの伝説の教師になれること請け合いですから。
きっと教え子が飛び降り自殺したら
自分も一緒に飛び降りて空中で助けます

表紙
伯爵やキャメロット嬢と一緒の時はへらへらした感じでも、敵に回れば甘さも手落ちもありません。そんな本編を象徴するかのような冷ややか風味のティッキー。
何かというと甘っちょろい屁理屈をこねて(例:殺すに値しない)敵が主人公を見逃しがちなジャンプでこういうのは貴重なのでぜひ今後もこの姿勢を貫いていただきたいものです。

でもこんなにもシビアな雰囲気なのに、笑いがこみあげてくるのはどうしてかしら。
いつもと違う十字架のピアスが表紙だからはりきっちゃった感満載だからかしら。それともターコイズブルーの髪の毛がおばあちゃんのおしゃれ染めチックだからかしら。

…髪の毛の色はきっと星野カラー*なんです ヨ
*実際には銀灰色という設定の目がノリで赤く塗られたり青く塗られたり、
*黒髪がむらさきに塗られたり、果ては白髪がピンクに塗られたりする現象。

カバー折り返し
「こうして見ると悪の総本部みたい」
何を今さら

たぶん伯爵のお住まいの方が見た目的には味方っぽいんじゃないかと思います。
伯爵の家はおかしの家とかだと思います。
あたたかな暖炉では夜な夜なヘンゼルとグレーテルが煮込まれているの(やめろ)。

カバー裏
これ一枚で衝撃のラストが台無しですよ。
ていうかサブタイトルの「Vol.6 削除」が、この絵と並んでいるととても洒落にならない状況に思えます。いや実際洒落になってないんですがもっとこう、

少年誌では描けない系の

借金が返せなくて東京湾に沈められるとかそんなかんじの削除

『談話室』Vol.1・2(42・60頁)
今回の担当は神田。3巻カバー裏に登場したちょうちょうコムイさんも再登場。
コムイの実験室なのにコムイが出てこないと巷で大評判のこのコーナーですが、今回は看板に偽りなしというわけですね!
質問には答えてないけどネ!

でも仕方ないんです。ちょうちょうコムイさんは妖精さんなので、
人間に教えちゃいけないことがいっぱいあるんです。うっかり禁を破ると海の泡になって消えちゃうんです(それは妖精じゃなくて姫です)。

だからコムイさんは神田の司会進行っぷりをほほえましくみつめながら、
神田にお星さまのまほうをかけているわけなんです。

あたまがよくなるように(余計な世話)。

Dグレキャラの名前のつづり

神田で質問コーナーが成り立つのかと疑問でしたが、この質問には面倒くせェと言いながら結構律儀に答えています。よい質問を選びましたね。これなら
たとえ綴りに間違いがあっても神田のせいにできますしね(うるさいよ)。

ラビはRabbi(ユダヤ教の導師)だと思ってた。
あとマリが苗字だったのはビックリです。
神田チームは同じ釜の飯を食った仲なのに他人行儀に苗字で呼び合ってたのですね(デイシャ以外)。

ていうかアンタ
アレンの名前覚えてんじゃん

『談話室』Vol.3(78頁)
蕎麦以外のメンについて

むしろ神田が麺を漢字で書けることにビックリしてごめんなさい。きっと神田は全般的に頭が弱いのではなく、興味のあることしか覚えないタイプなのですね(頭弱いとか言うな)。

↓神田が書けそうな漢字の例
天麩羅
蓮根
南瓜
蝋燭
愛羅武勇

一部にちがう傾向のものがまざっていることなんか気にしない。

みんなで100m走
考え込む質問ですかこれ、と人に問うてみたところ、
「イノセンスありか無しかで迷ったんじゃないですか?」という答えが返ってきたのです。
お前はアレか、前方に中くらいの高さの障害物を発見した時
くぐるか登るか迷ってぶつかっちゃうタイプか。

そういう時は4巻談話室の主人公様を見習って「イノセンス使っていいんですか?」とすかさず訊けばいいんですよ。そして使っていいとも言われないうちに自分に都合の良いように解釈して答えてしまえばいいんですよ恐ろしい子!(←中国方面に向かって)

『談話室』vol.4(96頁)
班長の「泡」

どういうわけかコカコーラだと思い込んでいましたが、レモンソーダだそうです。
タバコも酒も苦手でレモンソーダとひえピタが好きだなんて、
なんて愛らしい人だ(いやひえピタはたぶん好きなわけじゃないですから) (単なる生活必需品ですから←かわいそう)。

お風呂に浮かべてあったアヒル

………あの、この質問、
私じゃありませんから

アレンラブラブ3連発

アレンのこととなると回答文がホラー文字になる神田さん。そんな神田さんはアレンラブハガキにキレて抜刀、談話室は終了してしまいました。

残念。どちらかというと神田ラブハガキが採用された時の反応が見たかったです。
神田のような「雨の中で子犬拾っちゃう不良」タイプはいい狼狽えっぷりを見せてくださるハズなのです。

「大勢でひとりを袋叩きにする不良」「拷問にハリガネムシを用いちゃう不良」とはひとあじ違うのです。

咎落ち編コメント(116頁)
カットはスーマンとジョニーのチェス勝負。この場面は見たかったので嬉しいです。
戦局はジョニーに有利らしく、得意げなジョニーとイライラ度頂点みたいなスーマン。
何かどっちも大人げない

今や地下納骨堂みたいな雰囲気になってしまってる教団本部ですが、昔はこんな狭いながらも楽しい我が家風味だったんだよなあと思うといたたまれません。

戦火の中でも皆のこころが麻痺することなく、それぞれを大切に思い合っているのは救いですけどね。なにこのささやかな救い
宝くじを10枚買って300円当たったよくらいの救い。
連番で買ったんじゃないのにラッキーくらいの救い(←お前の考えがいたたまれねえ)。

次巻予告(194頁)
主人公死亡という衝撃のラストに加えてこの予告。

単行本派はせいぜい12月末までやきもきなさい!とか言わんばかりですよ。
ていうかコレ6巻を買った人は7巻を見ずにはいられませんよ。
しかも7巻の発売は冬休み中なんですよ。

というわけでお友達をDグレにむちゅうにさせたい学生の方は、
冬休み前に1~6巻をまとめ貸しすればいいと思います。
うまくすれば7巻はお友達が自分で買っちゃいます。
むしろ7巻発売後も人に貸す時は6巻までにすればいいんだ。

みんなで星野先生とゆかいな編集部の計算高さに乗ってやればいいんだ

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