美人OL湯けむり殺人事件でも可。

D.Gray-man 第1夜 後追い感想

↑ああ後追いとはいえ記念すべき第1回に警部漫画なんか描いて誰が喜ぶの(自爆)。
いや(『仮想』だけども)19世紀末といえば古き良き名探偵が大活躍する時代ですからつい。正確を期すならば名探偵が大活躍する40年前くらいの時代ですから。
言ってみればMAJIでKOIする5秒前ですから。

5秒と40年なんて大した差じゃないのです。
この広い宇宙の歴史から見れば(長い目で見すぎです)。

そんな19世紀末に起きた奇怪な事件から、物語は始まります。
人が次々に消えるという教会で蝙蝠と共に登場するアレンさま。 主人公の登場シーンとは思えませ そして婦人警官と猫の区別もつかないアレンさま。フェミニストとしてどうかと思う(フェミニスト関係ない)。

アレンは左手の感覚ちょっと鈍いんでしょうか。

神田さんにぶった斬られても(おそらく)数秒経つまで気がつかない
アクマにぶっ刺されても傷を見るまで気がつかない
釘で壁に打ちつけられても引っぱってみるまで気がつかない

ちょっとどころか鈍さ全開
きっと恐竜と千年伯爵の区別もつかないです。そのうち伯爵と間違えてブラキオサウルスの首でも狩ってくれるといいと思います(そんなの19世紀じゃない)。

ところで本誌で最初にさらっと読んだ時はアレンさんを普通にカッコイイと思ったのですが、改めて見ると第1夜から明らかに貧乏籤引いてますね。ただ教会の前を通っただけなのに猫にティムを食われたり。その猫を捕まえようとしたら警官にとっつかまったり。人助けをしただけなのに警察にとっつかまって取り調べられたり。
マルク兄さんにしても神と義妹を信じただけなのに妻を亡くしたり伯爵に目をつけられたり。
警察も殺人事件を捜査してただけなのに全滅してみたり。

いい事をしても6割5分くらいの率で悪い結果になる、それがDグレワールド。むしろ何もしなくても5割くらいの率で悪い結果に以下同文。
ちなみにアレンさま限定の場合は悪い結果率8割くらいです(余計な世話)。

そんな侘しさもただならぬ世界に生きるアスファルトに咲く花のような人々が大好きです。警部はどちらかというとアスファルトに咲く埴輪って感じでしたが(死に顔が) (情けってものがないのか私) (まさしく死者に鞭打つ風味)。
でもそんな警部をちょっぴりステキだと思ったのは秘密です。私はどちらかというと埴輪より土偶派なのですが警部のためにこれからは埴輪を愛します(愛されても)。

個人的ベスト侘びポイントは
エクソシストだってことを得意げに警部に話して捜査協力を申し出たのに、まるで相手にされなかったアレンさまでしょうか。
絶対得意だったんですよこの子。三ヶ月前に師匠がエクソシストを名乗ることを許してくれたのが嬉しくてたまらなかったんですよ(泣笑)。それなのにこの体たらく。
ああ現実はかくも無情なり

多分「エクソシスト」じゃなくて「黒の教団」だったら名が知れていたんでしょうね。秘密結社のフ●ーメイソンは有名だけど構成員の役職名まで知ってる人はあまりいないのと同じような感じで(もう少しマシな例えはないのか)。

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