Report:Kiichi Kagami

どんな強いと言われたやつも俺には敵じゃないんだよ もう…
辻斬り事件の際に発した言葉。過剰なほどの自信を窺わせる。梧桐に敗れた後も、この性質は治らなかったようで、ダークモード時にときおり似通った発言が見られる。5年近くも梧桐の側にいたために外道が伝染したと考えられなくもないが、その考えは希望的に過ぎるだろう。恐らくはもともとの性格であろう。

本気で行く。たとえおまえが死んでも
梧桐との勝負時。かなりの危険思想だ。伊達に辻斬りはしていない。
梧桐が死んでも本当に構わないと思っていたのか、本気でかかっても梧桐が死ぬことはないとの考えからかは不明。後者であれば筆者も同意見である。殺しても三日で復活して悪さをしそうだ。死後は心臓に杭を打ち込むか、銀の弾丸を撃ち込んでおくのが賢明だろう。

しかし僕としては正当防衛のつもりだったんですが
「からまれることが多くてつい手が出」た喧嘩での、明稜高校教師里神楽への弁明。
正当防衛というよりは過剰防衛だ。さりげなく普段の「俺」という一人称が「僕」と丁寧になっている所に、外面の完璧さが窺われる。

せっかくだから俺もやらせて
明稜高校に立てこもった強盗を、梧桐が殴り倒した後に出た台詞。何が「せっかく」なのかわからないが、この言葉から八樹が結構好戦的であることが判る。

俺じゃ誰も協力してくれなかっただろうけど
(一般はともかく四天王内では)自分に味方が少ないことは自覚しているようだ。ならば何故態度を改めないのか。辻斬り事件の謝罪に回っておきながら、何故半屋にのみ謝らず要らぬ争いを招いているのか。筆者には理解不能だ。

悪いけど 俺どっちにしろここにいる人には勝つつもりだから
明稜帝対四天王のバトルロイヤルにおいて、半屋に対して発せられた台詞。「ここにいる人」の中に筆者も含まれるが、梧桐も含まれていたかどうかは謎。いずれにしろ、八樹が相当自信家で他の四天王をやや見下す傾向にあることは確かなようだ。

俺はとりあえず5・6人にお引き取り願ったよ、少々手荒になってしまったけど
どの程度の「手荒」かはわからないが、おそらく正当防衛発言時程度のものと想像される。八樹と御幸に見つかった暴走族の者たちには、多少の同情を禁じ得ない。何にしろ、話し合いで解決可能なことを暴力で強引に解決するのは正しくない。

本当に殺しちゃったらごめんよ
暴走族「愚流」との対戦時に出た台詞。梧桐は、未遂こそ多々あれど殺人まではするまいと思うが、八樹の場合本当にやりかねないので洒落にならない。殺してしまった場合はやはり正当防衛を主張したのだろうか。それはさすがに無理があったのではないかと思うが。

お大事に
「全日本高校生メガトンクイズ」出場を梧桐に持ちかけられた時、それを断った後、去り際に発せられた言葉。ちなみに筆者は「がんばれよ 応援している」、半屋は「死ね」だったが、八樹の台詞はむしろ半屋よりも梧桐をバカにしていると言える。一見気遣うような言葉なのが、なおさらタチが悪い。

これは…もうある意味ケンカを売られていると考えていいんだね
梧桐にしつこく辻斬り事件のことを当てつけられた後の言葉。この時点で木刀を握りしめており、一触即発の状態だった。あれはさすがに怒っても無理はないが、それよりも気になるのは、半屋に殴られて以来、八樹がいつも木刀を持ち歩いているらしいということだ。いやそれ以前に、どこから木刀を出したのか、ということだろうか。

せっかくスキだらけになって油断させようと思ったのに
明らかに自分より弱い者に対してこの台詞。油断させなくても十分勝てる相手だったと思うのだが、これはやはり倒した後で「偶然ですよ」とごまかす為の前フリと取るべきなのだろうか。自信家の割に目立つのは嫌いなようだ。暗殺者かスパイにでも向いていそうだ。

梧桐君 ここじゃ目立ちすぎるよ
悪徳プロデューサーに対して、梧桐が拳を振るうそぶりを見せた瞬間の言葉。
目立たなければいいのか。そういう問題ではないと思うが。それよりもこういう場合、普通制止の言葉が先に出るものではないのか。思考回路の微妙なズレを感じる。八樹や梧桐の言葉をまともに聞いていると、自分を見失ってしまいそうだ。

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